2005年6月22日(水)「しんぶん赤旗」

岩国への厚木基地移転反対

広島 5市町首長が国に要望書


 広島県の山下三郎廿日市市長、中川洋大竹市長、曽根薫江田島市長、笠井久雄大野町長、佐々木雄三宮島町長は二十一日に米航空海兵隊岩国基地(山口)への米海軍厚木基地(神奈川)の空母艦載機部隊とNLP(夜間離着陸訓練)の移転を行わないよう求める要望書を国に提出しました。「世界遺産の島・宮島とも至近距離にあり、地域一帯に与える影響は計り知れない」と訴えています。

 廿日市市総務課は「廿日市市長が近隣市町が連携して反対の意思を示そうと呼びかけたところ、他の首長の賛同をいただいた。世界の人が集う宮島に、飛び交う米軍機や爆音はふさわしくない」と語っています。

 五市町長は広島県に文書を託して外務大臣、防衛庁長官、防衛施設庁長官に提出。県は広島県知事の反対表明をうけ、同日上京して国に意向を伝えることになっていました。

 米航空海兵隊岩国基地(山口)は基地沖合二百十三ヘクタールを埋め立てて滑走路や岸壁、駐機場といった新基地群を建設。厚木基地(神奈川)の空母艦載機部隊やNLP、普天間基地(沖縄)空中給油機部隊の移転先に浮上。近隣自治体の不安が高まり、山口県の由宇町議会、和木町議会が反対決議を上げ、岩国市議会も二十三日に続く予定です。


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