2005年6月21日(火)「しんぶん赤旗」

沖縄

住宅地近くの米軍訓練場

共産党が撤去要求


 米軍キャンプ・ハンセン「レンジ4」(沖縄県金武町)の都市型訓練施設や「レンジ5F」(同町)での実弾射撃訓練など、住宅地に近く危険な演習と訓練場の撤去を求め、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、前田政明、嘉陽宗儀の両県議は二十日、外務省沖縄事務所、那覇防衛施設局などに申し入れを行いました。

 外務省沖縄事務所で赤嶺議員らは、住宅地からわずか百五十メートルから二百メートルしか離れていないこれらのレンジでは、隣接する沖縄自動車道を走る車両や、金武町伊芸区の住民が被弾するなど事故が相次いでいると指摘。「県民の安全を脅かし、環境を破壊する実弾演習は即時に中止すべきだ」と訴えました。

 これに対し、宮本雄二沖縄大使は、「レンジ16」に移設するまで暫定使用を検討している都市型訓練施設について「安全という前提で協議している」とのべた上で、「米側と調整中であり、(米軍が同施設を使用するまで)もう少し(時間が)かかるのではないか」との認識を示しました。

 赤嶺議員は「米軍は具体的にどのような安全対策をとっているのか」と再び追及しましたが、宮本大使から明確な返答はなく、「米軍が安全といっているのだから、自ら確認する必要もないということか」とのべ、米軍いいなりの姿勢を厳しく批判しました。


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