2005年6月11日(土)「しんぶん赤旗」

独、米の核撤去提起

NATO国防相会議

国内の世論背景に


 【ベルリン=片岡正明】ドイツの公共放送ARDによると、シュトルック独国防相は九日、ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会議で、欧州にある米国の核兵器撤去を提起したことを明らかにしました。

 会議後発表されたコミュニケは「NATOの核戦略は不変」と述べましたが、同国防相は「ドイツで進められている核兵器撤去の議論は注目を集めている」と強調しました。

 現在欧州には約四百八十発の米国の核爆弾が配備され、そのうち約百五十発がドイツにあるとみられています。撤去を求める声は平和団体だけでなく、自治体首長、連立与党の社会民主党と90年連合・緑の党内に広がっています。四月には百三十人の首長が非核化を求める声明を発表しました。シュトルック国防相、フィッシャー外相は政府としてNATOに問題提起することを表明していました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp