2005年6月11日(土)「しんぶん赤旗」

秘密裏の作業を告発

衆院文科委

教基法改悪で石井氏


 日本共産党の石井郁子議員は十日の衆院文部科学委員会で、自民・公明両党が教育基本法の「改正」作業を文科省と進めていることについて、「公的でない機関が政府の上に君臨して『改正』を検討し、文科省はその下部機関に成り下がっている。教育行政に対する政党支配だ」と批判しました。

 文科省は五月十一日、「与党・教育基本法改正に関する検討会」(保利耕輔座長)に対し教基法改悪の骨格となる「仮要綱案」を提示しました。与党検討会ではこれに基づき条文の逐条検討を進めています。

 石井氏は、「文科省が与党だけに『仮要綱案』を示すのはおかしい。野党にも示すべきだ」と迫りました。中山成彬文科相は「取り扱いは検討会の判断にゆだねられる。公表するのはいかがなものか」と答弁しました。

 文科省は与党の教育基本法に関する協議会(幹事長、政調会長、国対委員長で構成)の中間報告に基づいて柱立てをつくり、与党検討会の指示で作業を進めています。このことについて石井氏は、「国民の将来にかかわる重大な教基法『改正』を秘密裏に行うのは異常であり、やめるべきだ」と要求しました。


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