2005年5月24日(火)「しんぶん赤旗」

ネパール1万人行進

議会復活求め7政党共同


 【ニューデリー=小玉純一】非常事態解除後も国王専制が続くネパールの首都カトマンズで二十二日、民主主義と市民的自由の回復を求めて約一万人以上がデモ行進しました。

 このデモは、二月の国王による全権掌握以降、最大規模です。行動は二つの主要政党ネパール共産党(統一マルクス・レーニン主義)=UMLとネパール会議派を含む七政党がよびかけました。七政党は八日、議会復活へ共同することを明らかにしています。

 デモ参加者は、「拘束している政治家を解放せよ」「専制政治を倒せ」「民主主義を、市民的自由を」と叫び、民主主義回復までたたかい続ける決意を示しました。国王当局はデモ前日の二十一日、政党に対し、国王批判を叫ぶのは許されないと伝えていました。しかし、報道によると、「国王は権力を人民に渡せ」などと国王を名指しして、行進した人々もいました。


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