2005年5月10日(火)「しんぶん赤旗」
社会保障削り増税 財務相表明
医療費に上限設定
谷垣禎一財務相は九日、「財務大臣による意見交換会」で、「本当にぎりぎりの(社会保障)サービスが何かということを見極めずに(増税を)やると、ぜい肉体質は改まらない。小泉首相の『自分の任期中に消費税をあげない』という発言の基本的考えはこういうことだ」とのべました。社会保障サービスを切り詰めた上で消費税率を引き上げるという考えを改めて示したものです。
意見交換会は財務省関東財務局が東京都内で開いたもので、会社員や学生、主婦らが参加しました。会場の出席者からは、財政再建を進める際、増税より無駄な歳出削減を優先すべきとの発言が相次ぎ、「消費がしっかり回復してこそ、景気の下支えになる。雇用対策に力を注いでほしい」「橋本内閣による財政『改革』のてつを踏むべきでない」などの意見が出されました。
谷垣氏は、社会保障費の削減に言及。高齢化の進展によって増加する医療費の伸びを経済成長と「身の丈に合った」範囲に抑制するために、何らかの上限枠を設定し、数年ごとにチェックする目標管理を導入するとの考え方を表明しました。
意見交換会後の記者会見で谷垣氏は、景気の現状について「企業業績の好調さが、だんだん他のところに浸透する形になっている」と発言。「必要な公共サービスの水準を議論しながら、今の状況ではある意味で負担増をお願いせざるを得ない」とのべました。

