2005年5月7日(土)「しんぶん赤旗」
核廃絶500万署名渡す
日本原水協
NPT議長 「しっかり受け止めた」
【ニューヨーク=山崎伸治】核不拡散条約(NPT)二〇〇五年再検討会議は四日、ニューヨークの国連総会議場で「いま、核兵器の廃絶を」署名など、非政府組織(NGO)が集めた署名の伝達式をおこない、原水爆禁止日本協議会の高草木博事務局長が再検討会議のドゥアルテ議長に目録を手渡しました。
「私たち被爆者の生存だけでなく、人類の生存のためにもすみやかに核兵器の廃絶を核保有国に広く求めます」。総会議場に、日本原水爆被害者団体協議会の田中熙巳事務局長の声が響きました。
ドゥアルテ議長は「核軍縮を支持するというメッセージをしっかりと受け止めました。それぞれの国で政府と協力し、核兵器のまったくない世界の実現に向けた努力を継続してほしい」と激励しました。
日本原水協の沢田昭二代表理事とともに登壇した高草木氏は、同署名の数が五百三万八千百八筆にのぼり、九百三十五の地方首長、五百五十六の地方議会議長が署名し、日本の人口の50%が住む地域を網羅していることを紹介。署名の求める「核保有国政府は、核兵器の使用と威嚇、開発をおこなわず、ただちに核兵器廃絶の実行に踏み出すこと」「すべての国の政府は、核兵器廃絶国際協定の実現のために行動すること」について、合意し、実行するよう訴えました。
日本被団協の田中事務局長、広島市の秋葉忠利市長、長崎市の伊藤一長市長らが演説。アーティストのオノ・ヨーコさんがゲストとして招かれ、「地球を痛めつけるのはもうやめましょう」と核兵器廃絶を訴えました。