2005年5月3日(火)「しんぶん赤旗」
ネパールで1万人デモ
【ニューデリー=小玉純一】民主主義の回復を求めるデモがネパールの首都カトマンズで一日、約一万人の参加で行われました。国王が二月一日に発した非常事態は四月三十日に解除されたものの、政党活動家は多数拘束されたままのもとでしたが、逮捕者はなかったもようです。活動家はこの事態を民主主義回復の運動にとって前進とみています。参加者は、政党指導者や活動家、学生らの解放、報道機関に対する検閲の廃止などを要求しました。
一方、各学生団体は二日、国王当局の治安部隊が四月二十九日に同国西部カンチャンプルで学生に発砲し三人が負傷したことに抗議し、教育機関の封鎖を呼びかけました。これにより同国の大学をはじめ多くの教育機関が閉鎖されました。

