2005年4月29日(金)「しんぶん赤旗」

イラク移行政府発足

議会が閣僚名簿を承認


 【カイロ=小泉大介】イラク暫定国民議会(定数二百七十五)は二十八日、新たな移行政府の首相に任命されたジャファリ氏が提出した閣僚名簿を出席者百八十五人のうち賛成百八十の多数で承認しました。一月末に実施された国民議会選挙から約三カ月を経て、ようやく新政府の発足にこぎつけました。

 議会が承認したのは首相、副首相四人、閣僚三十二人で、イスラム教シーア派、スンニ派、クルド人などの宗派、民族の人口構成に配慮したものとなっており、七人の女性も含まれています。ただ、閣僚のうち、石油相や国防相といった重要閣僚を含む五つのポストは最終調整がつかず、国防相をジャファリ氏が、石油相を副首相となるチャラビ氏が当面兼任するなど暫定的なものとなりました。

 議会で四十議席を擁するアラウィ暫定政府首相を中心とする「イラクのリスト」はジャファリ首相との協議が折り合わず、同派からの入閣はありませんでした。

 また、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラの報道によると、閣内の少数派であるスンニ派は、ジャファリ氏が同派と政策合意を結ぶ前に閣僚名簿を議会に提出したことに不満を表明し、内閣から撤退する動きをみせており、依然として混乱がつづいているもようです。

 今後、移行政府と国民議会は恒久憲法の起草や最重要課題である治安回復、経済の立て直しなどに取り組むことになります。しかし、事実上の占領状態が続いていることに加え、閣内の不協和音もあり、新政府はさまざまな困難に直面することになります。


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