2005年4月29日(金)「しんぶん赤旗」

狛江市 予算が成立

公明だけ反対 市民の要求実る

東京


 東京都狛江市の臨時市議会が二十八日開かれ、矢野ゆたか市長が再提案した二〇〇五年度一般会計予算案(二百十二億七千六百万円)が、日本共産党、明政クラブ(自民系)、民主党、生活者ネット、無所属の賛成多数で可決・成立しました。公明党は反対しました。同予算の成立で、小泉内閣が進める地方財源カットを乗り越え、市民サービス向上と市の財政基盤確立の両立という新たなまちづくりへ踏み出すことになります。

 矢野市長が提案した予算案は、国の「三位一体の改革」の影響で八億七千万円もの地方交付税などが削減されたもとで、昨年十月に発表した「緊急行動計画」に基づき内部努力をいっそう徹底し、市民の協力も求めてほぼ同額の新たな財源を確保。乳幼児医療費無料化の所得制限全廃や小学校校舎の新築・耐震補強工事、無料の基本健康診査(ミニドック)の受診枠千人拡大、学校の校内パトロール実施、防災備蓄品の補充など、市民要望を盛り込んでいます。

 三月三十日の定例市議会では明政クラブと公明党、民主党が新年度予算案に反対し否決されましたが、広範な市民から早期成立を願う声があがり、「豊かな狛江をつくる市民の会」が呼びかけた予算の早期成立を求める要請署名は、四千八百七十六人にのぼりました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp