2005年4月28日(木)「しんぶん赤旗」

地中貫通爆弾売り込み

米がイスラエルに百発


 【ワシントン=浜谷浩司】ブッシュ米政権はイスラエルの要請に応じて、「バンカーバスター」とよばれる地中貫通用の特殊爆弾GBU28百発を同国に売却することを決め、二十六日に議会に通知しました。イスラエルがイランの核関連施設を爆撃する可能性が指摘される中、今回の売却は中東の緊張を一段と高めるものです。

 国防安全保障協力局の発表によると、GBU28は「地下深くに設置された堅固な司令部」の攻撃を想定した兵器で、イスラエルはF15戦闘機に搭載する予定。同局は、イスラエルは新型兵器の入手によって「質的な優位性を保持する」としています。

 イスラエルのシャロン首相はブッシュ大統領と今月十一日に米テキサス州で会談した際、イランの核関連施設を撮影した何枚もの写真を広げ、同大統領にイランの核開発計画の危険性を強調したと伝えられます。

 チェイニー米副大統領は一月、イスラエルがイランの核施設を「先制攻撃するかもしれない」と、イスラエルによる攻撃を支持すると受け取れる発言をしています。イスラエルは一九八一年、イラクの原子炉を爆撃しました。


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