2005年4月19日(火)「しんぶん赤旗」
牛肉輸入緩和に反対
BSE「国際基準」で意見交換
![]() BSEの安全対策緩和案に反対の意見が相次いだ意見交換会=18日、農水省 |
厚生労働、農林水産の両省は、BSE(牛海綿状脳症)の国際獣疫事務局(OIE)基準の見直しについての意見交換会を十八日、農水省講堂でおこないました。BSE安全対策を緩和する改定案には、一部食肉業界を除き、反対や不安の声が続出しました。
意見交換会は、OIE総会(五月二十二日)に先立ち、消費者団体、食肉業界、学識経験者らから意見を聞くものです。
とくに、骨なしの牛肉や血液製品は一定条件のもと「無条件物品」として輸入を認めるOIE事務局案には、消費者団体や学識経験者から反対が相次ぎました。消費者団体からは「肉に含まれる末しょう神経は異常プリオンが検出されており、安全性がわからない。血液も科学的に安全なのか明らかになっていない」「OIEは貿易促進の立場だ。各国のBSE対策のレベルは一定でない。無条件に輸入できるとするのは反対だ」との声が続きました。
食品安全委員会委員の山内一也・日本生物科学研究所主任研究員は「どうしてこんな案が出たのか。科学的な根拠はない」と発言しました。
また脳や目、脊髄(せきずい)、脊柱などBSE危険部位除去は十二カ月以上を基準とする現行規定について、三十カ月以上に改める案に対しても、「プリオン病は研究段階だ。現行で一番低い十二カ月を主張すべきだ」「特定危険部位を肉骨粉にして輸出する国もある。甘くしないでほしい」との意見が出ました。


