2005年4月19日(火)「しんぶん赤旗」

米軍司令部くるな 神奈川・座間

市ぐるみで署名集め

市民と議会・市長スクラム


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署名を呼びかける星野勝司座間市長(右側)=18日、座間市座間駅前

 神奈川県座間市、相模原市にまたがる米軍キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移転計画に反対して、座間市の星野勝司市長ら市幹部が十八日夕、市内の座間、さがみ野の両駅前で署名を呼びかけました。買い物客や通勤客らが次々と足をとめ、署名を待つ行列ができるほどでした。

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 署名は、同市、同市議会、市民で昨年十一月に結成した「キャンプ座間米陸軍第一軍団司令部等移転に伴う基地強化に反対する座間市連絡協議会」(会長・星野市長)が、同日から取り組みはじめたもの。「米軍再編によるキャンプ座間への移転構想については基地の機能強化・恒久化に繋(つな)がるものであり、到底容認することはできません」と反対を表明しています。同市連絡協議会では、座間市民の過半数を目標に署名を集め、国に対して強く迫っていくことにしています。

 星野市長は、署名画板を手に、「キャンプ座間の強化・恒久化に反対する署名に、みなさんのご協力をお願いしています」と訴えました。

 二カ所の宣伝には、星野市長のほか、市議会議長、市議、市職員ら二十八人が参加。「キャンプ座間の強化・恒久化反対署名運動」と書かれた看板をかかげ、署名を呼びかけました。日本共産党からは中沢邦雄市議団長、菊川ユリ子、柏木育子の両市議が参加しました。

 署名に応じたデザイナーの中山美之(みゆき)さん(34)は「不安です。騒音の問題もあるし、一番怖いのはテロが起きる危険性が高くなることです」と話します。新聞で署名の取り組みを知り、座間駅前に駆けつけた同市立野台の山田隆夫さん(62)は「移転は絶対反対です。ここに司令部がくれば、キャンプ座間が攻められる標的になり、基地を守るための軍備強化がされることになります」と怒っていました。


米陸軍第一軍団司令部移転問題

 日米両政府は、アジア・太平洋全域、インド洋など地球規模で部隊を展開し、イラク戦争にも出動している米陸軍・第一軍団の司令部を、米ワシントン州から、神奈川県の米陸軍・キャンプ座間(相模原市、座間市)に移転する計画を、地元自治体には何の情報提供もせずに進めています。これに対し、相模原、座間両市長、市民、市議会は、司令部移転は基地の機能強化・恒久化につながるとして反対を表明し、国に要請。周辺の海老名、大和、厚木、綾瀬の各市議会、津久井町議会も移転反対の意見書を可決し、県知事も、外相、防衛庁長官に移転反対を表明しています。相模原市は人口約六十二万人、面積九十・四〇平方キロメートル、座間市は人口約十二万九千人、面積十七・五八平方キロメートル。


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