2005年4月8日(金)「しんぶん赤旗」

神戸市の被災者に朗報

「少額返済」継続

「1000円からでもOK」


 阪神・淡路大震災(一九九五年)の際、国・自治体が被災者に貸し付けた災害援護資金について神戸市は七日、少額返済制度を返済期限が過ぎても継続することを明らかにしました。

 災害援護資金(最高三百五十万円、金利3%)は、災害弔慰金法に定められた制度で、神戸市で約三万二千人が利用。月賦返済の場合、返済額は三百五十万円借りた人で約六万三千円ですが、困窮する被災者には月千円からの少額返済(神戸市で約七千五百人が利用)が認められています。同資金利用者は来月から順次、十年の最終返済期限を迎えますが、少額返済者が返済期限までに残額を全部返すのはとても無理なため、大きな不安が生じていました。

 今回神戸市は、▽全額一括返済を求めず、少額返済の継続を認める▽少額返済者以外でも生活に困窮している同資金利用者には少額返済の活用をよびかける▽「返済意思の無い方」には法的措置などより強い措置をとる―ことなどを明らかにしました。

 阪神・淡路大震災救援復興兵庫県民会議や日本共産党は、被災者の実態をふまえて少額返済制度の延長を強く求めてきました。


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