2005年3月29日(火)「しんぶん赤旗」

イラクとパレスチナ占領反対

国際行動拡大を宣言

20カ国から参加 カイロで民間会議


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第3回カイロ国際会議で討論に耳を傾ける参加者=27日、カイロ(小泉大介撮影)

 【カイロ=小泉大介】エジプトの首都カイロで開かれていたイラクとパレスチナ占領に反対する第三回カイロ国際会議は二十七日、国際的な行動の拡大を呼び掛ける「カイロ宣言」を採択して閉幕しました。会議は四日間にわたり、全体集会やシンポジウム、写真展示、映画上映など多彩な催しがあり、エジプトを中心としたアラブ諸国や欧州各国、韓国など約二十カ国からのべ二千五百人(主催者発表)が参加。英国からは「戦争ストップ連合」が代表を送りました。

 主催は、エジプトの平和団体などが組織する「米国とイスラエルの占領に反対する国際大衆行動」。第一回はイラク戦争開戦を前にした二〇〇二年十二月、第二回は〇三年十二月にいずれもカイロで開催されましたが、参加者は今回が最多でした。

 採択された宣言は、イラク占領について「米軍はイスラム教シーア派地域ナジャフやスンニ派のファルージャなどを攻撃したが、イラクの内部対立を助長させることに失敗し、抵抗はますます強まっている」と指摘。パレスチナ問題では「イスラエルは米国の支持をうけ、『分離壁』建設を継続し、入植地を拡大している」と厳しく批判しました。

 宣言は「戦争と占領に反対する国際行動をいっそう広げ、深める」必要性を訴えました。

 討論では「欧州とイスラム諸国の共同を拡大すれば、ブッシュ米政権の戦争拡大戦略に対抗できる」(英国からの代表)、「国際会議は三回目を迎え、内容も規模も発展している。今後さらに共同の輪を広げたい」(エジプトからの代表)などの声が相次ぎました。

 「占領反対の運動を広げるには、真の抵抗をゆがめるテロや拉致を非難することが重要」(シリアからの代表)という指摘もありました。

 今回の会議にはイラク人代表も参加。ファルージャ出身のマジド・ガウード氏は「昨年十一月のファルージャ攻撃では約五千人の住民が殺害され、私の親せきもモスク(礼拝所)の中で米軍に銃殺されました。住民はいまだに水もろくにない生活を強いられています。占領で苦しむ国民の声を世界に届け、占領を終わらせる国際行動を広げたい」と語りました。

 イラクのイスラム教シーア派有力指導者サドル師の代理人、ハサン・ザルカニ師は「占領と自由は両立しない。米政権の中東支配をやめさせるためにも、イラク占領に反対するすべての宗教、政治、社会組織と共同を広げることが重要だ」と強調しました。


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