2005年3月5日(土)「しんぶん赤旗」

まど

「広告」装い中傷する戦略


 一日付新聞各紙に創価学会直系誌『第三文明』の広告が載りました。広告の真ん中に「敗訴した共産党」。黒地に白ヌキで、よく目立ちます。

 ◯…「拉致」問題を利用した一ページの中傷記事だけれど、広告の見出しは実に大きい。『潮』『灯台』『パンプキン』と、同種の広告が毎月登場します。日本共産党攻撃のときもあれば、学会批判者を「うそつき」「破廉恥」呼ばわりすることも。単独のチラシでは配れない人身攻撃を「広告」に名を借りてやるという手法です。

 ◯…池田大作さんが某大学の名誉学位を受けました。一般人にはグロテスクにしか映らなくても、宣伝としてはありうるかもしれない。しかし他者の人格を傷つけるのが宗教法人の所業として許されるのでしょうか。

 ◯…新聞だけでなく、電車のつり広告もあります。広告代も大きい。『潮』だけで年間九千万円と試算されたこともあります。学会員の一部しか購読しない雑誌で採算があうのでしょうか。実は、聖教新聞がこう言っています。「記事を読まなくても、広告の見出しだけで何百万人の人々に悪印象を植付ける」(二〇〇三年二月十七日)。学会戦略を告白しているような記述です。

 ◯…マスコミ界にも問いたい。学会は巨大な広告スポンサーでしょう。新聞社には聖教紙の賃刷り代も入ります。だがこれでジャーナリズムの矜持(きょうじ)を保つことができるのか。もし、学会雑誌の広告を折り込みチラシで申し込まれたら、それを引きうけるのかと。(虎)


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