2005年3月5日(土)「しんぶん赤旗」
女性国会議員
世界で15%超える
日本98位 G8中最低
列国議会同盟(IPU、本部=ジュネーブ)と国連女性の地位向上部(DAW)が三日発表した「二〇〇五年女性議員の世界地図」で、過去五年間に世界で女性の国会議員の割合が13・4%から15・7%に増加し、初めて15%を超えたことが分かりました。女性の地位委員会の第四十九回会合が開かれているニューヨークの国連本部で発表されました。
またIPUが今年二月末時点でまとめた百八十四カ国の下院に占める女性国会議員の比率ランクによると、一位はルワンダの48・8%で、二位のスウェーデンを3・5ポイント上回っています。日本の女性議員は7・1%で九十八位、主要八カ国(G8)では最低でした。
「世界地図」は、IPUが今年一月一日現在で各国の国会と政府閣僚のなかでの女性の数についてまとめた調査結果に基づいて作成されました。前回は二〇〇〇年に発表されました。
〇四年に総選挙を実施した五十八カ国のうち四十九カ国で女性国会議員比率が上がりました。チュニジア、ニジェール、ウズベキスタン、韓国では積極的な差別解消措置が取られているからだと指摘しています。
「世界地図」はアラブ諸国で女性国会議員の割合が五年間で3・5%から6・5%へとほぼ倍加したことに注目。モロッコで四人から三十八人、ヨルダンで三人から十三人、チュニジアで二十一人から四十三人へと増えたことが大きな要因だと分析しています。中東諸国の民主化が進めば女性議員がさらに増えるだろうと予測しています。最近選挙が行われたイラクについてはこの数字には含まれていません。
この五年間で世界的に女性国会議員比率は17%増加しました。IPUのヨンソン事務総長は、前途は「明るい」が「長く険しい」ものになるとの見方を示し、「17%の伸びを基準にすると、二〇二五年まで待たないと女性国会議員比率は30%に達しない。四〇年にならないと男女同率を達成できない。男性も女性もそれほど忍耐強いだろうか」と述べました。
女性国会議員の割合(上位11カ国と主要8カ国) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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