2011年10月24日(月)「しんぶん赤旗」

全国青年大集会4800人

99%連帯 未来開く


 ニューヨークのウォール街で始まった貧困と格差に反対する世界の流れに連帯して全国青年大集会2011(同実行委員会主催)が23日、東京・明治公園で開かれました。「若者の使い捨て労働はやめろ」「原発はいらない」などの要求を掲げて全都道府県から集まった約4800人の青年たちは、「日本をかえるのも、私たち若者の連帯と行動です。被災地と心をひとつにし、力をあわせて職場も、政治や社会もかえていきましょう」とするアピールを採択しました。


志位委員長あいさつ

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(写真)壇上の訴えに声援を送る全国青年大集会2011の参加者=23日、東京・明治公園

 「人間らしい暮らしと雇用」の実現などを求めて2003年に始まった青年大集会は、今回で7回目。ウォール街の行動に連帯する日本の集会としては、最大規模となりました。

 海外の代表が初めて参加し、アメリカ電気・無線・機械労働組合(UE)と韓国青年ユニオンの代表が連帯を表明しました。

 UEのオータム・マルチネスさんは、「働く者の権利と人権を守るためにウォール街で始まった行動が世界中の都市を占拠し始めています。団結して立ち上がりましょう」と呼びかけました。韓国青年ユニオンの韓智恵(ハンチヘ)さんは、「世界は1%の人のものではない。99%の人のものです。手をとりあって未来と世界をつかみとりましょう」と訴えました。

 仲間13人といっしょに前日の夜10時にバスで大阪を出発し、当日の朝6時に会場に駆けつけた青年(27)は、「いきいきと働きたい」と地元の友人に託されたプラカードを掲げました。

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(写真)連帯あいさつをする志位和夫委員長=23日、東京・明治公園

 震災復興と原発からの撤退を求めて、岩手、宮城、福島の3県から約90人が参加。段ボールでつくった破壊された原発建屋と風力発電をイメージした風車も登場しました。

 震災を口実にした期間社員の雇い止め撤回を求めてたたかっているソニー労働組合仙台支部の佐藤儀和さんが登壇。「わたしたちの生活がこんなに簡単に踏みにじられていいのか」と訴えると、会場から大きな拍手がわき、目頭を押さえる女性の姿もありました。

 日本共産党の志位和夫委員長は、全国青年大集会は、「1%の大金持ちが支配する社会でいいのか」という問いかけと、「私たちは99%だ」というスローガンの二つの点で世界と響き合っている、と強調しました。「99%の国民が連帯し、その力で政治を変え、未来を開こう」と呼びかけると、会場から「そうだ」の声があがりました。

 参加者は、集会後都内をアピールウオークしました。





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