2011年10月21日(金)「しんぶん赤旗」

震災の今 芸能文化の力を

芸団協・音楽議連 文科省に予算要望


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(写真)中川文部科学相(左から4人目)に要請文を手渡す(左へ)野村萬さんと三遊亭小遊三さんら=20日、文部科学省

 日本芸能実演家団体協議会(芸団協)と超党派の議員でつくる音楽議員連盟は20日、中川正春文部科学相に文化芸術振興と文化予算の拡充などを求める要請を行いました。日本共産党からは宮本岳志衆院議員が参加しました。

 人間国宝の能楽師で芸団協会長の野村萬さんは「震災に遭遇して、芸能文化は豊かで満ち足りているときに存在すればいいというものではなく、逆境のときこそ、その底力を発揮していかなければならないと改めて感じた」と強調。芸団協が取り組んだ文化関連予算の拡充を求める請願に63万人の署名が寄せられたことを紹介し、文化芸術振興基本法制定10年を契機に芸術振興政策の拡充に力を注ぐよう求めました。

 落語家の三遊亭小遊三さん(落語芸術協会副会長)は「(国の予算に占める)文化予算の割合が0・11%だといったら、お客さんが笑うんですよ。それを『0・5%にしていただきたい』と要望しているといったら、『せこいなー』と。それが一般庶民の感覚ですね」と、予算拡充を訴え。宮本議員は「文化予算の拡充を本気になって実現してほしい」と述べました。

 中川文科相は「日本の元気をもう一度呼び起こすというくらいの位置づけで文化予算の獲得にがんばっていきたい」と述べました。





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