2011年10月6日(木)「しんぶん赤旗」

福島から避難 母子交流

悩み語り少しほっと

仕事ない 夫は郡山 賠償を

東京で集い


 東京電力の福島第1原発事故で、福島県内から首都圏へ子どもとともに自主避難している母親たちは、避難先で必死に生活を送りながらも心のよりどころを求めています。こうした思いを持つ人の輪を広げたいと、郡山市内から避難してきている友人3人で6月11日に立ち上げた「福島 避難母子の会 in 関東」は月1回、交流会を開いています。

 同会は5日、東京都港区内で3回目の交流会を開きました。ブログやツイッター(簡易ブログ)で開催を呼びかけたのを見て、約15人の母親が首都圏各地から小さい子どもを連れて集まりました。

 初参加の人、2回目、3回目の人などさまざま。テーブルを囲んで自己紹介を兼ねて近況報告しました。参加者らは「同じ境遇にある人たちと気兼ねなく不安や悩みを話せる場があってほっとする」との思いを口にしました。

 南相馬市から横浜市へ避難している女性は、神奈川県出身だといいます。「地元の友人と話しても温度差を感じる。福島から避難してきた人と交流したい」

 「わが子を放射能から守りたい」は、共通した願いです。

 郡山市から埼玉県飯能市へ避難している女性(45)は、6年生の息子に手作りのお弁当を持たせています。「子どもの口に入るものは安心できるものだけにしたい」

 経済的な厳しさも浮かび上がりました。

 須賀川市から1歳の息子と横浜市へ避難してきた女性は「子どもは保育園に入れたけど、仕事がみつからない。経済的にとても厳しい」。避難生活を始めて半年、貯金を切り崩して生活しています。

 仕事を辞め、高校2年生の長女と小学3年の次男と東京都八王子市に移った女性は「3重生活です」と強調します。自営業の夫は郡山市に残り、長男が千葉県内の大学に通っています。「いまは家賃を全額負担しています。11月から、川崎市内の借り上げ住宅に住むことになり、少しほっとしています」

 同会を立ち上げた一人、富塚千秋さん(39)は、9歳の長男と2人で横浜市に避難しています。「毎月、東電から電気料金の請求書が来るたび、くやしい思いをしています。経済的に避難できず、放射能に気をつけながら郡山市に残っている友人もたくさんいます。東電は賠償の対象を線引きしないで」





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