2011年9月3日(土)「しんぶん赤旗」

石原都知事が侵略美化発言


 東京都の石原慎太郎知事は2日の定例記者会見で、「日本の戦争を『戦争が悪だから日本の歴史は間違った』という決めつけ方は、絶対に反対だ、許せない」と述べ、日本の侵略戦争を美化する暴言を発しました。

 石原知事は、4月の都知事選や6月都議会で表明した「破壊的教育改革」について、記者団から何を破壊するのかと問われ、「決まっているじゃないですか。(これまでの教育が)戦争に対する史観を一方的に強制してきたんだから」と発言。「(日本の戦争が)きっかけになって植民地が解放された」などと述べました。

 石原知事は2月の都議会でも、戦前の侵略戦争に国民を動員する精神的支えとなった「教育勅語」を、「言っていることは決して間違いではない」と発言していました。

 石原知事の発言は、日本が占領した東南アジア各地に軍事支配の体制を敷き、住民の虐殺などを行った事実を偽るものです。





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