2011年8月21日(日)「しんぶん赤旗」
イスラエルが数度空爆
パレスチナ側からロケット弾
【カイロ=伴安弘】イスラエル軍は19日、パレスチナ・ガザ地区を数度にわたり空爆しました。
前日、イスラエル南部の保養地エイラート近くで起きたバス襲撃事件への報復だとしています。これに対して、ガザ地区から19日早朝、イスラエル南部のアシュドッドなどに25発のロケット弾が撃ち込まれ、イスラエル軍がさらに空爆で応酬する事態となりました。
空爆によってパレスチナ側では5歳の子どもを含む7人が死亡、6人が負傷しました。このうち2人はイスラエルがバス襲撃に関与したとみなす武装グループ「人民抵抗委員会」のメンバーだといいます。
またイスラエル側は、ロケット弾の1発が神学校のグラウンドに着弾し、重傷者1人を含む6人が負傷しました。
パレスチナ自治政府のアッバス議長はイスラエル軍によるガザ空爆の停止を要求。国連安保理を緊急に開催するよう呼び掛ける意向です。
バス襲撃事件をめぐってはイスラエルがバス襲撃犯をガザ出身者だと断定していますが、パレスチナのイスラム武装抵抗組織ハマスも、人民抵抗委員会もバス襲撃への関与を否定しています。
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