2011年8月11日(木)「しんぶん赤旗」

中国空母が試験航行

旧ソ連製を改造


 中国遼寧省の大連港で改造中の旧ソ連製空母「ワリャーグ」(約6万7000トン)が10日朝、造船所を離れ、初の試験航行を行いました。「ワリャーグ」は中国にとって初の空母で、中国は東アジア唯一の空母保有国となります。中国国防省は、試験航行は長時間ではなく、その後造船所に戻り、改造や試験が続けられるとしています。

 「ワリャーグ」は通常動力空母で、旧ソ連が1980年代に建造を始めたもの。ソ連解体後、建造プロジェクトは中止されましたが、1998年、中古となった「ワリャーグ」は中国企業に買収され、2002年3月に大連港に到着しました。

 中国国防省は7月末、科学実験や訓練に用いる目的で旧式空母を改造していると初めて公表しました。

 同省は、空母保有の目的を、「国家の海上の安全を守り、領海主権と海洋権益を擁護すること」と強調。空母開発の研究は、「国家の安全保障と世界平和を擁護する能力を増強するためである」と述べています。





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