2011年8月10日(水)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 沖縄の演芸集団FECの公演「お笑い米軍基地」は、全国で人気上昇中です。ことしも沖縄各地を巡り、爆笑につぐ爆笑を誘ったとか▼たとえば、“沖縄の人はゆすりの名人”発言のメア元米国務省日本部長が、失業して職探し。よりによって、普天間の弁当屋のアルバイトの面接にくる。またもや暴言を繰り返し不採用だが、提案をもっていた▼“店を辺野古に移したら繁盛しますよ”。人の少ない辺野古へ? “ダイジョウブ。V字形(滑走路ならぬ)駐車場つくります”…。企画・脚本・演出の小波津正光さんは、漫才芸人です。かつては東京で舞台に立っていました▼ところが04年8月13日、普天間基地そばの沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落します。東京のテレビ・新聞は、ヘリ事件よりアテネ五輪やプロ野球巨人のオーナー辞任で大騒ぎ。怒った小波津さん、「お笑い米軍基地」を旗揚げし、やがて自身も沖縄へ戻りました▼今週13日、「お笑い米軍基地」は原点の沖縄国際大学で公演します。大学が毎年開く、「普天間基地を使用する航空機の飛行中止を求める学内の集い」の日です。富川盛武学長は語ります。「事件から7年経過するにもかかわらず、いまだ問題は解決されていない。大学の静寂・安寧、生命すら脅かす飛行は認められない」▼ヘリ炎上でどす黒く焼け焦げた、学舎の白壁が生々しくよみがえります。公演の笑いもさえるでしょう。米軍が、普天間居座りを決め込み、欠陥ヘリ・オスプレイの配備も企てる今ですから。





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