2011年7月31日(日)「しんぶん赤旗」

人権、発達保障の社会に

全障研全国大会始まる


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(写真)全障研大会の開会全体会で披露された和太鼓の演奏=30日、大阪市

 「つくろう人間らしいくらし かがやかそう平和憲法 たしかめあおう人権と発達保障 きずこうインクルーシブな社会」をテーマに全国障害者問題研究会(全障研・荒川智全国委員長)の第45回全国大会が30日、大阪府内で始まりました。全国から2000人余りが参加しました。31日までの予定。

 開会の全体会では、荒川全国委員長があいさつしました。障害者など災害弱者が東日本大震災でとくに厳しい状況に追い込まれていることにふれ、復興の中で、誰もがその人らしく暮らせる社会という障害者権利条約の理念の真価を発揮させなければならないと訴えました。

 基調報告で、大震災からの復興や障害者の制度改革においては、▽日本国憲法▽障害者自立支援法違憲訴訟団と国との「基本合意」▽国連の障害者権利条約―をベースにしながら、人権が守られ、発達が保障されるインクルーシブ(共生)社会をつくることを目標とすることが提起され、確認されました。

 障害者自立支援法違憲訴訟の元原告、家平悟さん(39)が「生きたい!家族とみんなと」と題して記念講演。15歳のときに事故で脊椎を損傷した自身の生い立ちを振り返りながら、障害があっても自立した生活を送るには、あきらめず運動で制度を改善させることだと話しました。

 作業所の現状と課題を表現した合唱構成劇、大阪市内の障害児学級に通う中学生によるミュージカル「星からきた友だち」が上演されました。

 31日は、分科会と学習講座が開かれます。





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