2011年7月23日(土)「しんぶん赤旗」

「武富士」更生計画案 否決を

責任追及する全国会議が呼びかけ


 大手サラ金「武富士」の会社更生手続きで22日、管財人提出の更生計画案について、債権者の賛否を問う投票を行うことが決まりました。期間は10月24日までで、賛否は書面で表明します。同案は、債権額の過半数の賛成によって認可されますが、過半数にいたらなければ武富士は破産することになります。

 武富士の責任を追及する全国会議(代表・新里宏二弁護士)は同日、武富士更生管財人の更生計画案には同意できないとして記者会見を行いました。

 同会議事務局長の及川智志弁護士は「武富士のような悪質な業者を生き残らせるべきではない」とのべ、破産を求める声明を発表。同計画案に同意できない理由として、▽弁済の原資となる武富士の資産を安い価格で売却する▽武富士を更生させる社会的意義がない▽第2回弁済も信用できないことなどを挙げています。

 過払い債権者の女性は「武富士の高金利によって1200万円近い過払いを強いられ、29年間苦しんできました。武富士が暴利をむさぼってきたことを、うやむやにしないでほしい」と涙ながらに訴えました。

 同会議の本多良男さんは「全国90万人の過払い債権者に、更生計画案への不同意を呼びかけたい」としています。





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