2011年7月13日(水)「しんぶん赤旗」

雇用延長1カ月勝ち取る

仙台 ソニー労組の期間社員22人

被災地でたたかう


 ソニーが東日本大震災の被災地で期間社員150人全員を雇い止めにしようとしている問題で、ソニー労働組合仙台支部(電機連合加盟)に加入し雇用継続を求めている22人の契約期間が7月末まで1カ月延長されていることが12日までにわかりました。

 ソニーは、政府の復興構想会議に中鉢良治副会長を委員として送りながら、仙台テクノロジーセンター(宮城県多賀城市)を、震災被害を理由に事業縮小し、正社員280人を県外配転するとともに期間社員全員を解雇しようとしています。

 期間社員は、1回だけ契約更新(3カ月)して雇い止めとすることに同意を求められ、22人は安定した雇用継続を求めて同意を拒否しています。このため、6月末で契約切れとなる恐れがありましたが、ソニー労組の粘り強い団体交渉によって、今後も協議継続のため、会社側から1カ月の雇用延長を勝ち取りました。

 ソニー労組は宮城県や多賀城市に対しソニーに計画撤回を働きかけるよう要請したり、駅前宣伝やビラの全戸配布、6月29日には上京してソニー本社前宣伝を行いました。

 多賀城市長も、市の経済に重大な影響を与えるとして、ソニー本社に計画撤回を要請しています。

 仙台テクノロジーセンターの浸水被害は、保険金でほぼ全額まかなわれることが決算で明らかになっています。ソニーの役員報酬はストリンガー会長が8億8200万円、中鉢副会長2億588万円はじめ6人で17億8064万円にものぼります。

 期間社員たちは、ほとんどが5年以上も偽装請負や派遣社員、期間社員として働いてきており、本来、正社員として雇用すべき人たちです。





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