2011年5月16日(月)「しんぶん赤旗」

リビア 首都でも反政府行動か


 【カイロ=伴安弘】リビアの反政府デモは15日で発生以来3カ月となりました。反政府勢力が同国第2の都市ベンガジなど東部一帯を支配しているのに対し、カダフィ政権は首都トリポリを押さえ、第3の都市ミスラタを包囲、対立はこう着状態です。

 しかし反政府側によると、首都トリポリでも同政権への反対の声が上がっているもようです。

 トリポリに住む反政府活動家の一人は13日、ロイター通信に対し、首都の郊外少なくとも3カ所で反政府デモがあったとの情報を得たと述べました。そのうちの1カ所では政府軍兵士多数が集結し、車でパトロール。銃声も聞こえたといいます。

 反政府活動家によると、トリポリではガソリンの闇価格が政府指定の33倍、食料油や日常食のパスタの価格が4倍になり、薬も不足しているため、住民の不満が高まっているといいます。

 反政府勢力の連合体「国民評議会」のアブドルジャリル代表はこのほど訪問先のロンドンで、「トリポリでは日々、若者たちが街頭に出て、限定的だが行動を行っている。恐らく武器も手にしているだろう」と表明。「トリポリ市民はカダフィ政権を追放するだろう」と述べました。





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