2011年5月8日(日)「しんぶん赤旗」

英国民投票

選挙制度変更を否決

代案のわかりにくさ響く


 【ロンドン=小玉純一】英下院選挙制度改革についての国民投票が5日実施され、選管が7日発表したところによると、現行の単純小選挙区制から候補者に優先順位を付けて投票する代案投票制(オルタナティブボート=AV)への変更に反対が67・9%に達し、圧倒的多数で否決されました。賛成は32・1%でした。投票率は42・2%。

 AVは現行制度と同じ1人区制ですが、単純小選挙区制よりも第3党の議席占有率を得票率に近づけます。しかし、これを強力に推した自由民主党が保守党との連立で支持者の離反を招き、制度の分かりにくさも手伝って、投票率、支持率ともに低水準にとどまりました。

 自民党のクレッグ党首・副首相は「つらい一撃だ」と敗北を認めました。

 労組の一部は大選挙区比例代表制を求める立場からAVに反対。賛成派の市民団体も比例代表を最良とし、AVの欠陥を自覚しながらの運動でした。





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