2011年4月21日(木)「しんぶん赤旗」
日航本社前行動
解雇撤回し 安全保て
人員削減 復興に足かせ
日本航空の不当解雇撤回をめざす国民支援共闘会議は20日、空の安全や東日本大震災の復興支援のためにも、整理解雇したパイロットと客室乗務員165人を職場に戻せ、と日航本社前行動をおこない、140人が集まりました。
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日本乗員組合連絡会議(日乗連)の山ア秀樹議長(58歳、原告)は、「年齢と病欠を基準とした解雇は、世界の非常識だ。10万人のパイロットが加入する国際定期航空操縦士協会連合会(IFALPA)の大会は、日航のパイロットのたたかいを支援すると、全会一致で決議した。確信をもってたたかう」と強調しました。
全労連の大黒作治議長は、「日航の稲盛会長が、雇用維持は『不可能ではない』といいながら解雇を強行した。情けも常識もない。支援の輪を広げ、日航を社会的に包囲していこう」と呼びかけました。
国公労連の岩崎恒男副委員長は、「社会保険庁でも不当解雇が起こっている。公務員や公共の仕事での人員削減は、東日本大震災の復興支援で足かせになっている」と、解雇撤回を求めました。
日航のリストラで3月末に会社がつぶされた日東航空整備の泉聖二さん(航空一般労組スカイネットワーク)は、「航空機の整備が必要なのに、日航に会社ごと切り捨てられた。日航は、安全を守り、労働者切り捨てをやめろ」と訴えました。
不当解雇撤回原告団のパイロット・藤田浩司さん(57)は「震災にあった人のために、私たちも頑張りたい」と強調。客室乗務員・桑原佳子さん(58)は「客室乗務員が機内で立ったまま着陸するなど、深刻なトラブルが起こっている。解雇したベテラン職員を職場に戻すべきだ」と訴えました。
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