2011年4月8日(金)「しんぶん赤旗」

原発事故 根底にコスト削減論

BS番組吉井議員“安全神話”を批判


 日本共産党の吉井英勝衆院議員は6日夜放送のBS11番組「インサイドアウト」に出演し、「原発事故『想定外』政府の言い訳は通用しない!」のテーマで発言しました。

 司会の小西克哉国際教養大学客員教授は、「政府やマスコミで流される『想定外』という言葉は聞き飽きた。何年も前から国会でも問題を取り上げてきた吉井さんに聞く」と紹介しました。

 番組では、同日の衆院経済産業委員会での政府に対する吉井氏の質問の様子も映し出されました。

 吉井氏は、「地震から1時間後に『全電源喪失』だと政府に連絡があった。絶対に炉心を露出させず、今回のような事態を引きおこさせないために全力を尽くすのが東京電力と政府の責任だったが、やっていなかった。海水注入など東電がやらないなら政府が命令を出すべきだったが、遅すぎた」と述べました。

 小西氏は「これまでの吉井さんの質問に、政府や電力会社の態度はどうだったのか」と質問。吉井氏が「『日本の原発は安全、大丈夫』という繰り返しだった」と指摘すると、小西氏は「国会でそういうやりとりだったとは信じがたい」と驚きの表情を見せ、コメンテーターの金子秀敏・毎日新聞論説委員は「呪文のようなものだ」と述べました。

 吉井氏は、原発の「安全神話」の根底に「『安全かコストか』という発想」があると指摘。「技術的にはいろいろ考えられるところを、コストを安く抑えるために『安全神話』を使ってきた」と述べると、小西氏は「今度の事故で安全神話は完全に粉砕された」と述べました。





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