2011年3月31日(木)「しんぶん赤旗」

薬害イレッサ 国は控訴断念せよ

原告・弁護団が国会内集会


 薬害イレッサ訴訟統一原告団・弁護団は30日、東京・永田町の国会内で、同訴訟の早期全面解決を求める院内集会を開き、国に控訴断念を求めました。

 東京地裁は23日、薬害イレッサ東日本訴訟で、国と輸入販売元のアストラゼネカ社に対し連帯して原告に損害賠償を支払うよう命じる判決を出しました。

 統一原告団・弁護団は、判決を受けて直接協議による解決を求めているもので、(1)原告全員の救済(2)未提訴者の救済ルールの設定(3)薬害イレッサ事件の教訓を薬害防止とがん医療に生かすこと(4)抗がん剤副作用死救済制度の創設―を要求しています。原告団代表の近澤昭雄さんは、支援に感謝するとともに、国が控訴しないよう働きかけていく決意を述べました。

 連帯のあいさつに立った薬害肝炎訴訟原告の坂田和江さんは「当然の判決。薬害イレッサ事件の教訓に立って被害者の救済を図り先に進むべきです」と、早期解決を訴えました。

 全国B型肝炎東京訴訟弁護団の柳沢尚武弁護士は「最終段階にきているB型肝炎訴訟は薬害ではないが、国の医療行政の失敗に起因する点では共通しており連帯してたたかっていく」とあいさつしました。

 日本共産党の志位和夫、高橋ちづ子両衆院議員の秘書が参加して紹介されました。





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