2011年3月31日(木)「しんぶん赤旗」

カダフィ退陣を要求

欧米アラブ諸国が外相級会合


 【ロンドン=小玉純一】欧米アラブ諸国約35カ国と国連など諸機構は29日、ロンドンで英政府が主催したリビアに関する外相級会合で、カダフィ退陣を要求し、カダフィなき体制への政治過程を支援することで合意、「連絡グループ」を立ち上げました。カタールが最初の「グループ」会合を招集します。

 会合後発表された議長声明は、「国連安保理決議1973が認めた軍事行動を実行する幅広い連合がある」と指摘。参加したクリントン米国務長官は「カダフィ氏が安保理決議に従うまで軍事行動を続ける」と述べました。

 議長声明はカダフィ体制について「完全に正統性を失った。カダフィ氏は行動の責任をとることになる」として事実上、退陣を求めました。

 会議には各国外相のほか、国連事務総長、北大西洋条約機構(NATO)事務総長、欧州連合(EU)外相、アラブ連盟やイスラム諸国会議機構(OIC)の代表も参加。アフリカ連合(AU)、サウジアラビア、エジプト、ロシアの名前は参加者名簿にありませんでした。

 反カダフィ派の暫定国民評議会の代表は公式には招待されませんでした。同評議会を承認したのはこれまでフランスとカタールにとどまっています。

 他方、同評議会のジェブリル首相らが英外務省で会見し、政権構想を発表。政党や労組結成、議会と大統領選挙の実施を表明しています。ジェブリル氏らは、クリントン氏の他、英仏独外相らと会談しました。





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