2011年3月8日(火)「しんぶん赤旗」
婦団連など「空の安全を」
国交省要請 日航解雇撤回女性アピール
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日本婦人団体連合会(婦団連)の堀江ゆり会長らは7日、国交省を訪れ、「日本航空の不当解雇撤回を求める女性アピール」を三井辨雄国交副大臣に手渡し、政府の指導で女性の働く権利と空の安全を守るよう要請しました。
女性アピールは、浅倉むつ子氏(早稲田大学教員)、江尻美穂子氏(国連NGO国内婦人委員会委員長)、坂本福子氏(弁護士)、湯川れい子氏(音楽評論家)の4氏が呼びかけ人となり、各界の200人が賛同人(2月4日時点)となったもの。
要請には、婦団連の堀江会長、榎本よう子事務局長、新日本婦人の会の高田公子会長、全労連の柴田真佐子副議長、日航キャビンクルーユニオン(CCU)の小栗純子副委員長が参加し、日本共産党の穀田恵二国対委員長が同席しました。
堀江氏は、「利用者として、空の安全は大問題です。女性としても働く権利を奪うことは許せません」と強調しました。
小栗氏は、「解雇強行によって、安全が心配される事例が多発しています。安全強化の指導を徹底してください」と訴えました。
高田氏は「ベテランがいなくなって、安全が心配です。日航の稲盛会長は、解雇は経営上必要なかったと言っています」と指摘。柴田氏は「整理解雇の4要件が守られなければ、労働者が物言えない職場になる」と強調しました。
三井副大臣は、「日航は“国民の足”なので、安全・安心は重要です。安全運航の指示を出しています。安全には雇用も重要な問題だと思います」と答えました。
婦団連らの代表は、内閣府と厚労省にも要請を行いました。
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