2011年3月7日(月)「しんぶん赤旗」

志位委員長が水俣病不知火患者会・偽装請負訴訟原告と懇談

「全員救済にこそ大義」「派遣法改正に力尽くす」

熊本市


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(写真)懇談する水俣病不知火患者会の人たち(左側の各氏)と、志位和夫委員長(右端)=6日、熊本市

 日本共産党の志位和夫委員長は6日、熊本市での演説会を前に、水俣病不知火(しらぬい)患者会(大石利生会長)、NECセミコン重層偽装請負訴訟原告団(柳瀬強団長)と相次いで懇談し、それぞれの問題解決に向けて全力を尽くす考えを表明しました。

 不知火患者会の中嶋武光副会長は全ての被害者救済のために沿岸住民の健康調査の実施、水銀汚染指定地域と時期の見直しなどを要望しました。

 患者会の女性(67)は、「被害者全てが救済されないと、本当の解決ではない」。娘が生年月で救済を受けられない女性(65)も、しびれや頭痛など「私と同じような体なのに(救済されないのは)おかしい」と切々と訴えました。志位氏は「線を引くという解決では将来に禍根を残す。みなさんが主張する全員救済にこそ大義があります。ご一緒に実現していきたい」と応じました。

 柳瀬原告団長は、3社にまたがる偽装請負のすえ、解雇された実態を説明。「正規雇用が当たり前」の社会実現のため、労働者派遣法の抜本改正をはじめ雇用の正常化に向けた陳情書を手渡しました。

 志位氏は「労働者派遣法を抜け穴のないよう改正し、裁判にも大いに連帯して力を尽くしたい」と応じました。





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