2011年3月4日(金)「しんぶん赤旗」

志位委員長のインタビュー放映

韓国KBSテレビ 西大門刑務所の特集番組

“植民地支配とのたたかいに敬意”


 韓国の公営放送・KBSテレビは、三・一独立運動(1919年)の記念日にあたる1日、日本の植民地支配下の朝鮮半島で独立運動をした人々が投獄された西大門刑務所(ソウル市)についての特集番組「西大門刑務所 秘密記録を追って」を放映しました。


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(写真)西大門刑務所歴史館の朴慶穆(パク・ギョンモク)館長(左端)の案内で刑務所跡を見学する志位和夫委員長=2006年9月5日、ソウル市

 西大門刑務所(当初は京城監獄)は1908年に建設。数多くの独立運動家が投獄され、命を落とした場所です。

 番組は、同刑務所について、「日本の植民地支配の始まりと終わりを象徴する場所。韓日関係で西大門刑務所が持つ意味は格別だ。それゆえ、西大門刑務所は、新しい韓日関係の象徴として浮かび上がっている」と指摘。2001年の小泉純一郎首相の訪問の映像とともに、日本共産党の志位和夫委員長が06年に訪問し、獄死した独立運動家をたたえる碑に献花した映像を紹介した上で、昨年、日韓議員連盟の副会長に就任した志位氏のインタビューを放映しました(収録は2月16日)。

 志位氏は、インタビューのなかで、同刑務所を訪問した理由について問われ、「日本帝国主義による苛烈(かれつ)な植民地支配に抗してたたかった朝鮮の愛国者の方々に心からの哀悼とともに敬意を表するためです」と述べました。また、「日本人にとってつらく、目を背けたくなるような誤った歴史であっても、それをきちんと知ることがたいへん大事です」と語りました。

 西大門刑務所は、三・一独立運動に参加し、「韓国のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる柳(ユ)寛順(グァンスン)が、19歳の若さで獄死した場所としても有名。番組は、柳寛順らが投獄された地下女性獄舎の発見(90年)から、同刑務所が復元、整備される過程を紹介。投獄された独立運動家らが獄中でも「独立万歳」を叫び、転向を拒んだことなど、独立運動への弾圧とそれに対する抵抗の歴史を伝えました。





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