2011年2月28日(月)「しんぶん赤旗」

水害対策着手早く

諫早開門で赤嶺議員が指摘


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 日本共産党の赤嶺政賢議員は25日の衆院予算委員会分科会で、長崎県諫早湾干拓事業問題を取り上げ、福岡高裁判決(昨年12月)が命じた3年以内の潮受け堤防排水門の開門に向けて、できることからただちに取り組むよう迫りました。

 鹿野道彦農林水産相は「5月に取りまとめられる環境アセスメント素案を見て、どのような影響があるか考慮しながら検討していく」と答えました。

 赤嶺氏は、防水のための排水ポンプが老朽化しているなど現地の実態を紹介しながら、「水害対策はアセスを待たずにできる。ただちに着手することが、農業者の開門に対する不安を解消することではないか」と指摘しました。アセスをしてからと繰り返す鹿野農水相に対し、赤嶺氏は「農業者に不安が広がっている責任は農業と漁業を対立させてきた国にある。宝の海が失われ、自殺者も出るほどの困難を強いられた漁民に、裁判に勝利してやっと希望が出てきた」として、一日も早い開門を望む漁民の思いに応えるよう求めました。鹿野農水相は「3年以内の開門に向けて対応していく」と述べました。





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