2011年2月22日(火)「しんぶん赤旗」

国会図書館スパイ問題

真相の徹底糾明を

市田書記局長 証人喚問を要求


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(写真)記者会見する市田忠義書記局長=21日、国会内

 日本共産党の市田忠義書記局長は21日、国会内で記者会見し、国立国会図書館に専門調査員として出向した外務省幹部が、日本共産党を含む国会議員らの図書利用状況を把握し本省に報告するスパイ行為を行っていた問題について、「許しがたい行為であり組織的に情報収集活動をした疑いが濃厚だ。関係者の国会証人喚問を行うなど真相の徹底糾明を求める」と述べました。

 市田氏は、国会図書館は「真理がわれらを自由にする」という確信にたって憲法の理念を使命としていること、また、強大な政府機構に対し国会と議員が独立して調査立法活動を行うことを補佐する役割を担っており、そうした活動のため専門調査員が任命されていることを指摘しました。

 市田氏は、「国会議員を補佐する専門調査員が、議員の関心事項や調査内容を外務省に流していた。まさにスパイ活動というべき行為であり、あってはならない重大問題だ」と述べ、三権分立を侵害する大問題だと強調しました。

 市田氏は、今回明るみになった被害者は、日本共産党だけでも緒方靖夫副委員長(前参院議員)はじめ5人の国会議員にのぼっており、外務省が関係部局にこの情報を回覧していた事実も明らかになったと指摘。「厳しく抗議するとともに、組織的な関与の実態を明らかにするため、外務省に資料提出を求めることはもちろん、関係者の証人喚問を行うよう衆院議院運営委員会に要求する」と述べました。





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