2011年2月10日(木)「しんぶん赤旗」

政治資金で飲み食い

渡辺みんなの党代表の団体も

年間81回、300万円超す


 政治家が政治資金で飲み食いしていたことが相次いで問題になっていますが、「みんなの党」渡辺喜美代表の資金管理団体も年間81回、300万円を超す飲み食いをしていたことがわかりました。


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(写真)「みんなの党」の渡辺喜美氏が代表の政党支部や関連政治団体が入居する事務所=栃木県那須塩原市

 今年になって政治資金による飲み食いの不適切さが指摘されたのは、民主党の小沢一郎元代表と、野田佳彦財務相です。

4〜5日に1回

 今回、明らかになったのは、渡辺氏の資金管理団体「温故知新の会」。09年の収支報告書によると、組織活動費の「交際費(飲食代)」として、東京・赤坂の日本料理店や同・九段南の高級すし店、同・六本木のショットバー、鎌倉市の居酒屋、横浜市の中華料理店など、81回、計301万4542円の支出を計上しています。

 じつに4〜5日に1回という頻度です。

 このなかには、同年総選挙の衆院解散直前の7月14日、「はなこ赤坂見附店 1万1209円」という記載もありました。「居酒屋はなこ」のホームページによると、「ビジネスマンのための居食空間」をコンセプトに「セクシー衣装の女性スタッフが出迎えるのが特徴」としています。

 小沢氏の関係政治団体「誠山会」の2009年の政治資金収支報告書によると、浜松市内のキャバクラ店に計3万8500円を政治活動費で支払っていました。野田財務相の関係政治団体「野田よしひこ後援会」の09年の収支報告書には、千葉県船橋市内の女性従業員が接客するクラブやスナックなどへの支払いとして、計12回、22万2500円の支出が記載されていました。

自・民のパー券も購入

 みんなの党は、党創立時に党の性格付けを「(政界再編の)触媒政党」としましたが、「温故知新の会」は、自民党10人、民主党1人の政治資金集めパーティー券をそれぞれ2万円購入していました。

 購入していた相手は、自民党は河野太郎前幹事長代理、平井卓也元国土交通副大臣、後藤田正純元内閣府大臣政務官、梶山弘志前副幹事長など。民主党は同党の「影の内閣」法相も務めた簗瀬進前参院議員でした。





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