2011年2月5日(土)「しんぶん赤旗」

小沢元代表を告発

迂回献金で寄付上限逃れ

学者・弁護士ら


 2009年8月の総選挙前に、民主党の小沢一郎元代表の関連政治団体「改革フォーラム21」の3億7000万円のカネを、政党支部を迂回(うかい)して元代表の資金管理団体「陸山会」に寄付したのは政治資金規正法違反であるとして、学者や弁護士らが4日、小沢元代表と平野貞夫元参院議員を告発する文書を東京地検に送りました。

 同法は、政党や政治資金団体以外の政治団体が同一の政治団体に年間5000万円を超えて寄付することを禁止しています。

 告発状は、小沢氏がこれを免れようと、改革フォーラム21の会計責任者だった平野氏と共謀して、小沢氏が代表の「民主党岩手県第4区総支部」を迂回して陸山会へ寄付したもので、故意に行われたと指摘。総選挙後自らの政治的影響力を発揮しようと、衆院解散の同年7月21日、陸山会から民主党の議員87人に対し1人500万円ずつ配ることに本当のねらいがあったとしています。

 大阪市内での記者会見で、告発人代理人の阪口徳雄弁護士は「3億7000万円の原資は、誰かがどこかから集めたカネ。東京地検に捜査してほしいと告発にふみきった」と表明。告発人の上脇博之神戸学院大学大学院教授は「改革フォーラム21の繰越金が毎年7億円残っているのに、利息金が異常に少ない。組織対策費からお金を都合しているのではないか。その不透明性を告発したい」とのべました。

 告発には、学者ら告発人46人、弁護士ら告発人代理人32人がかかわっています。





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