2011年2月1日(火)「しんぶん赤旗」
保育士50人、駅前宣伝
「新システム」やめて 子どもの安全にかかわる
埼玉北部
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埼玉県の熊谷市、本庄市、秩父市など県北部の保育士でつくる北埼玉保育問題研究会は29日、JR熊谷駅前で、保育施策拡充と「子ども・子育て新システム」導入反対の宣伝、署名を行いました。11保育園から五十数人の保育士が参加し、530人分の署名を集めました。
「新システム」は保育所探しを保育所との直接契約制にすることで保護者の自己責任にし、国・自治体の責任を投げ出すものです。保育所運営の不安定化や営利企業の参入拡大も懸念されています。
保育士は「今ある保育所を充実してほしい」と訴え、「新システム」に反対するプラカードを掲げたり、メッセージを付けた風船を配ったりして、通行人に署名を呼びかけ、親子や学生らが応じていきました。
署名した女性(45)は「共働きでないと生活できないので、子どもがゼロ歳から保育所に預けましたが、入るのは大変でした。国は税金をもっと子育て支援に使ってほしい」と話しました。
同研究会の女性(熊谷市)は「新システムになれば事務量が膨大になり、保育料などお金のトラブルも増えることも予想されます。子どものことが二の次になるおそれがあります。子どもの命にも関わる制度をやめさせたい」と語りました。