2011年1月27日(木)「しんぶん赤旗」

基本法の抜本改正を

日本障害フォーラムがつどい


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(写真)JDFのフォーラムのシンポジウムでは、活発な議論が展開されました=26日、国会内

 分野の異なる障害者団体でつくる日本障害フォーラム(JDF・小川榮一代表)は26日、国会内で「『障害者基本法』の抜本改正と推進会議『第2次意見』」と題するフォーラムを開きました。

 障害者施策全般を見直すために政府に設置された障がい者制度改革推進会議は昨年12月、障害者基本法の改正に向けた第2次意見を取りまとめました。小川代表は「国会の議論で(改正に)第2次意見を反映させたい」とあいさつしました。

 同推進会議の東俊裕担当室長が第2次意見のポイントを報告。「憲法以外に『権利』を明記した国内法がない中で、障害者の権利をどこまで具体化できるかが今後の焦点となるだろう」と指摘。障害者施策の実施状況を監視する機関の設置の必要性を強調しました。

 同推進会議の委員で、日本弁護士連合会(日弁連)の大谷恭子弁護士が、日弁連が昨年12月に発表した障害者基本法改正要綱案について報告。「『抜本改正』の意図を前文で明らかにし、各則で障害者の権利を明らかにした」と紹介しました。

 シンポジウムには同推進会議の委員らが参加。コーディネーターを務めたJDFの藤井克徳幹事会議長は「日本は障害者と一般市民との格差が大きい。マイナス部分を原点まで戻そうとするのが、障害者基本法の改正だ」と指摘しました。

 日弁連の野村茂樹弁護士は、第2次意見を反映させた障害者基本法の改正を実現するには「障害者に関する法は当事者の意見を聞け」と関係団体が団結することだと強調しました。

 日本共産党の田村智子参院議員が参加し、あいさつしました。





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