2011年1月26日(水)「しんぶん赤旗」

都のアニメフェアに出展キャンセル続出


 東京都などが3月24〜27日に開催を予定している「東京国際アニメフェア2011」(実行委員長・石原慎太郎知事)で、25社が出展予定をキャンセルしたことが25日、都庁で開いた実行委員会で分かりました。背景には都が昨年12月、漫画・アニメーションの性描写規制を拡大する条例改定を、漫画家や出版関係者、法曹界、日本共産党などが「表現の自由を萎縮(いしゅく)させる」と反対するなか強行したことがあります。

 実行委員会で報告された出展予定数は同日時点で153社491ブースと、昨年の実績から124ブース、同時期から約100ブース減少。25社117ブースが出展申し込みをキャンセルしました。これにより昨年6月時点で1億3800万円を見込んでいたブース使用料収入も4660万円に大幅下方修正し、予算規模も4分の3程度に縮小。単年度収支で6440万円の赤字になる見通しで前年からの繰り越しで対応しました。

 実行委員会では、性描写規制を拡大する都青少年健全育成条例の改定に対する漫画出版大手10社の抗議声明や、角川書店が中心になって同時期に別会場でアニメイベントを開くことが、出展の大幅減少に大きく影響したと指摘。「もっと状況が厳しくなれば、さらに出展が減ることもありうる」と話しています。





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