2011年1月24日(月)「しんぶん赤旗」

諫早湾の潮受け堤防は防災の役割担ってない

長崎の会が防災学習講演会


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(写真)諫早湾干拓問題について防災の観点から堤防はいらないと訴える講師の羽生洋三さん=22日、諫早市

 「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する長崎の会」は22日、諫早市内で防災学習講演会を開き、約100人が参加しました。

 諫早湾干拓開門調査を求める諫早市民の会、諫早湾の干潟を守る諫早地区共同センターと共催。「有明海漁民・市民ネットワーク」事務局・調査研究担当の羽生洋三さんが「諫早湾の排水門を開門して、防災と農業は大丈夫でしょうか?」と題して講演。1957年7月に起き諫早大水害を理由とした防災事業の設計思想そのものの誤りを指摘し、諫早湾潮受け堤防が防災の役割を担っていないことを説明しました。

 また、みずをためる湛水(たんすい)被害には排水ポンプの設置が防災として重要であると指摘しました。

 塩害については「諫早湾だけの問題ではなく、有明海沿岸で農業している者の全体の問題だ」として、「他の地域でできて諫早でできないということはない」と説明しました。





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