2011年1月5日(水)「しんぶん赤旗」

6月めどTPP、消費増税判断

首相が会見 新基地建設も推進


 菅直人首相は4日、首相官邸での年頭記者会見で、今年を、関税撤廃で日本社会を土台から破壊する環太平洋連携協定(TPP)加盟など、貿易自由化推進の「開国元年」にしたいと宣言し、TPP参加について、6月を一つのめどに、「できるだけ早い時期」に最終判断したいと述べました。

 菅首相は、消費税増税について、「昨年の参院選ではやや唐突に触れたため、十分な理解を得ることができなかった」とした上で、社会保障財源確保のために「消費税を含む税制改革を議論しなければならない」と増税に踏み切る決意を表明。消費税増税で同じ立場の自民・公明両党などに「超党派議論」を呼びかけ、6月をめどに方向性を示したいと述べました。

 外交では、「わが国のためだけでなく、この地域(アジア・太平洋地域)全体の安全、安定を考えた行動が必要だ」として「日米同盟の深化」に言及しました。沖縄・米軍普天間基地についても、日米合意を踏まえるとして、名護市辺野古周辺での新基地建設を推進する立場を強調しました。





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