2010年12月29日(水)「しんぶん赤旗」

小沢氏、政倫審出席に条件


 民主党の小沢一郎元代表は28日、衆院議員会館で記者会見し、自らの政治資金の問題を説明するため、来年の通常国会で衆院政治倫理審査会に出席する考えを表明しました。

 その上で、出席時期について、自らの政倫審出席で2011年度予算案などの国会審議が円滑に進められるということであれば、通常国会の冒頭にも出席すると説明。国会審議を開始するための主たる条件にならない場合であれば、予算成立後速やかに出席すると、条件をつけました。

 小沢氏は、菅直人首相、岡田克也幹事長とのこの間の相次ぐ会談で、自らの疑惑が強制起訴という司法手続きに入っており、「三権分立の原理・原則から言えば出席する合理的な理由は見いだせない」と出席を拒否。民主党は27日の役員会で、出席に応じなければ1月召集の通常国会開会までに政倫審で招致の議決をする方針を確認していました。

 小沢氏は会見で、出席の理由として「民主党の最大の支持母体である連合から、挙党一致で難局を乗り越えるよう強い要請を受けた」と説明。強制起訴のタイミングで党執行部から自発的離党を求める声が上がっていることについて「まだ起訴もされないのに、起訴されたらどうするのかといわれても返答のしようがない」と開き直りました。





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