2010年12月29日(水)「しんぶん赤旗」

全国B型肝炎訴訟解決へ原告ら

抗議の座り込み開始


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(写真)被害の解決を求め、厚生労働省前で訴えるB型肝炎訴訟団の原告ら=28日

 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は28日、東京・霞が関の日比谷公園で年内解決に背を向けた国に抗議し、早期全面解決を実現させるための座り込み闘争を開始しました。

厚労相に直接訴え

 「除夜の鐘を聞くまでたたかい続ける」と北海道から九州まで全国から集まった原告らは、午後5時すぎに国会内で細川律夫厚生労働相と面談。同相は国が解決の具体策を示さなかった27日の札幌地裁での和解協議について、「昨日の和解協議は誠に残念」と年内解決できなかったことを謝罪しました。

 厚労相との面談では、谷口三枝子代表や北海道、東京、大阪、広島の各訴訟原告代表が早期解決を訴えました。

 谷口代表は、B型肝炎感染を知り自殺も考えた苦しみをのべ「祈るような思いでいます。政治決断をしてください」と迫りました。

 5人の訴えを聞いた細川厚労相は「一日も早く早期に和解ができるよう努力していきます」と述べるにとどまりました。

 面談後谷口代表は「直に訴えたことは良かった。今後どうするかは原告団会議で決めたい」と話しました。

 座り込みは午後1時半から開所式を行い座り込み、官邸前、厚生労働省前で抗議アピールなどを繰り広げました。

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が激励に駆けつけてあいさつしました。

 原告らは、29日も抗議行動を行います。





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