2010年12月19日(日)「しんぶん赤旗」

「説得すべきは米国だ」

首相沖縄訪問 市田書記局長が批判


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(写真)記者の質問に答える市田忠義書記局長=18日、那覇市

 日本共産党の市田忠義書記局長は18日、訪問先の沖縄県那覇市で記者団から菅直人首相の沖縄訪問(17〜18日)について問われ、「首相は来る所が間違っている。訪問し、説得すべきは米国だ」と述べ、沖縄に基地を押し付ける首相の態度を厳しく批判しました。

 市田氏は、菅首相が17日に仲井真弘多知事とおこなった会談で、普天間基地(宜野湾市)を名護市辺野古に「移設」すれば「危険性が相当、削減される」と述べたことについて、「人間の命の重みに変わりはない。沖縄の人々の気持ちをまったく理解しない発言だ」と強調しました。

 さらに、首相が基地押し付けの“見返り”に、「一括交付金」増額など「経済振興」を挙げたことも批判。「札束で頬をたたくやり方は一国の総理としてあるまじきやり方だ。お金を出すから基地を受け入れろというのは、県民の感情を逆なでするだけだ」と述べました。

 市田氏は、11月の沖縄県知事選の結果にもふれ、「伊波洋一候補は選挙には敗れたが、仲井真知事に『県外移設』へと立場を変えさせるなど、中身では県民は勝利した。県民と本土との連帯の力をさらに発展させ、『県内移設』を断念させるため全力を尽くす」と表明しました。





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