2010年12月14日(火)「しんぶん赤旗」
非正規労働者の権利実現へ
全国会議 発足1周年で集会
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非正規労働者の権利実現全国会議(代表幹事=脇田滋龍谷大教授)の発足1周年記念集会が11日、広島市中区で開かれ、91人が参加しました。全国会議は「低賃金かつ不安定な『非正規雇用』こそが、格差と貧困を生んでいる原因だ」という認識のもと、非正規労働者の権利拡充を根本的に図るための研究と交流を進めようと、昨年11月に発足したもの。
1周年記念集会は「正規と非正規の格差を超えて―誰もが人間らしく働いて、暮らしていける社会をめざして」をテーマに掲げ、全国会議と広島弁護士会が共催。日弁連が8月30日から5日間、デンマークの雇用情勢を視察した調査団の報告や、脇田代表幹事や広島大法科大学院の緒方桂子教授らによる対談「正規と非正規の格差を乗り越えるために」などがありました。
会場からの発言で、広島の大手自動車メーカーのマツダを2008年11月に派遣切りされた男性(44)は「派遣切りされた仲間の悔しさや生活の厳しさが、今も続いていることを理解してほしい。そして、ざる法の労働者派遣法を抜本的に改正し、一生懸命働く人が報われる社会をつくってほしい」と訴えました。
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