2010年12月10日(金)「しんぶん赤旗」
子育ての新システムって?(4)
利用時間で決まる保育料
保育の仕組みを大きく変えようとしている政府の「子ども・子育て新システム」。保育料についてみてみましょう。
いまの保育園の保育料は、家庭の収入によって、無料から最高約10万円(月額・国基準)まで段階的に決められています。収入に応じた負担で、誰でも必要な保育が受けられるための仕組みです。
一方、新システムでは、収入に関係なく、利用したサービスの種類と利用時間で利用料が決まる仕組みにしようとしています。保育時間が長い人ほど料金が高くなります。
また急な残業で遅くなったり土曜日出勤など、あらかじめ「保育の必要性」が認定された時間を超えたら、その分は、割増料金もしくは全額自己負担になる可能性もあります。
さらに独自の理念で特別な保育・教育をやっているからと上乗せの保育料をとったり、音楽や体操、英語など課外活動の実費徴収、入学金や受験料など、さまざまな理由で追加料金をとれるようにすることも検討しています。これまで厚労省は、“価格競争が起きないように利用料は公定価格にする”といってきましたが、これでは「公定価格」は名ばかりで、事実上の自由価格になってしまいます。
このような仕組みでは、お金がなければ必要な保育が受けられなくなり、長時間働かないと生活できない人ほど保育料の負担が増えて苦しむことになりかねません。保育の質もお金しだいにしてしまうようなこんなやり方は、子どもたちと保育のなかに大きな格差をもちこむものです。
(日本共産党女性委員会・米沢玲子)

